電気自動車の永久バッテリーの開発状況と今後について (Quantum Scapeの動向)
永久バッテリーの開発の状況についてお話します
Quantum Scapeという永久バッテリーを開発した企業の株価が最近上昇してきました。永久バッテリーの開発の進捗がどのようになっているかを述べたいと思います
電気自動車の永久バッテリーの開発はどうなったの?
永久バッテリーを開発したQuantum Scape の株価が最近上がってきているけど、何かあったの?
といった方へ向けた記事となります
今回は、永久バッテリーを開発したQuautumScapeの進捗状況についてお話します
Quantum Scape (永久バッテリーを開発した企業)の株価について
革命的な技術である電気自動車の永久バッテリーと永久バッテリーを開発した QuantumScape の詳細については以前の記事で書きましたので、そちらをご覧ください
以前の記事 ↓
Quantum Scapeの株価が最近上昇してきて、ついに下落トレンドは終了したと思われます(2023年7月 現在)
→ただし今は転換期であり、これからまた下落トレンドが開始するかもしれませんし、上昇トレンドに映るかもしれませんし、まだ分からない状況です
QuantumScapeの株価 (日足)
特に6月は 23.6%も株価が上昇しました
なぜ株価が上がったのか?
QuantumScapeは「固体電池」という電気自動車のバッテリーを開発しております。これは従来の液体電池と比較して メリットがあります
- 充電時間が短い:一回の充電にかかる時間は 15分 ほど
- 固体電池のため火災リスクがない
- 軽量である
- 一回の充電で、今までの8倍の距離を走れる:繰り返し充電する必要がなくなるのでバッテリーの寿命も長持ちします。
しかしながら、この固体電池の開発にはQuantumScapeがリーダーとして引っ張っていましたが、まだ、開発中であり、実用化までには至っていません。そのため、投資家は本当にそのようなものが今後実用化できるのか懐疑的になっていました
そんな中で、2023年6月中旬にトヨタから
「全固体電池」の開発と実用化を行うとの発表がありました
トヨタは今後2027年の実用化に向けて開発を行っていくそうです。
トヨタという大きな会社が固体電池の開発を行っていくということを宣言したことにより、全固体電池の実用化が可能になるんじゃないかという期待が出てきました。そのため、これまでの懐疑的だった投資家がQuantumScapeへの投資を行うようになったという背景があります。
QuantumScape自体が何か新しい技術を生み出しては無いのですが、投資家の期待が高まったという感じです
Quantum Scape の進捗状況
ではQuantumScapeの固体電池(永久バッテリー)の開発状況はどのようになっているのでしょうか
6月に自動車部品メーカー6社と新たに提携を結んだほか、エネルギー貯蔵大手企業であるFluenceとの合意にも言及しました。
開発中のバッテリーについてのプレゼンテーションもあり
15 分で 10% から 80% まで充電できるバッテリーを開発できるだろうとのこと。
これは、従来の液体電池よりも著しく速い蓄電スピードである。QuantumScapeが、これらのバッテリーの実用化に成功すれば、EVドライバーが現在抱えている長時間の充電時間の課題が解決でき、間違いなく普及していくと考えられます。
Quantum Scapeへの投資
じゃあ、Quantum Scapeへ投資しても良いじゃん!
と思うかもしれませんが、まだ、実用化されていないことには変わりないため、今の株価は投資家の期待のみで成り立っています。投資家に期待外れだと思われた瞬間、大きく下落するリスクがあります。
そういう意味ではQuantum Scapeへの投資はいまだに投機的な投資の意味合いの方が強いかもしれません。
株価は上昇しましたが、投資するとしたらまだ全然遅くありません。ただ、下落することも考えてリスク許容度の範囲内で投資をすることをおすすめします。
そういう私は、確実にQuantumScapeの永久バッテリーが実用化されるとなってから投資をしようと考えています